妊娠中は産まれてくる赤ちゃんに期待を膨らまる幸せな時期ですが、一方で妊婦さんにとっては非常に辛く大変な時期でもあります。
特に今まで病気もケガもほとんどしてこなかった妻にとっては、本調子でないこと自体が本当に辛かったと語っていました。
耐え忍んで頑張ってくれました。本当に頭があがりません。
今回は妻が辛かった症状とその対処策、また微力でしたが、夫である私が心がけていたことを紹介します。
特に妊娠中のご夫婦に参考にしていただければと思います。
妊娠中の辛い体験談とその対処策
1.妊娠初期 つわり
妊娠初期に「わたし全然つわりが無いかも!ヤッピー!」と言っていた妻。
ほどなくしてつわりが襲い掛かってきました。。。
朝起きてから夜寝るまで、終わりのない船酔いのような気持ち悪さがあったようです。
食欲こそやや小食になった程度でしたが、嗅覚の変化はとても顕著で、シャンプーや洗濯洗剤など生活用品の匂いが辛かったようです。
対処1.匂いの回避
特に匂いには敏感でしたので、強い匂いを避けるよう心がけました。
シャンプーや洗剤など、その期間は匂いの辛くないものを選び、凌ぎましょう。
生活用品などは出産後に使えるので、勿体無いとは思わず必要な投資と考えましょう。
対処2.食事の工夫
ご飯が大好きでいつも沢山食べる妻も、さすがに小食になっていました。
助産師さんからは、食べられないときは無理に食べず、少量ずつ回数を分けて食べるようにとアドバイスをもらっていたので、無理をしないようにしました。
2.妊娠中期~後期 疲労感と眠気
妊娠中期から後期にかけて、常に疲労感と眠気に悩まされていました。
出産ギリギリまで稼働していた妻ですが、仕事の後は何も手につかないほどの疲労感に襲われいたようです。
日中も仮眠を取ることができないため、夜も早めに寝るように心がけていましたが、後述にもあるようにしっかりと睡眠がとれず、疲れが取れない日々が続いていました。
対処1.適度な運動
妻の場合は体を動かす仕事が多かったため、そのときは気が紛れていたようです。
一般的には軽いウォーキングやヨガなどで、体力を維持しつつリフレッシュをしている方が多いようです。
対処2.休息時間の確保
無理をせず、自分のペースで生活することが一番です。
昼でも夜でも横になって休めるチャンスがあれば、それを逃さないようにしていました。
会社勤めの方は時間の融通が利きづらいかもしれませんが、無理せず有給休暇などの制度を使って体を休めてください。
3.妊娠中期~後期 妊娠性痒疹とPUPPPによる痒み
妻がダントツで一番辛かったと言っていたのが”痒み”。
妊娠中期には妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)、後期から臨月にかけて掻痒性蕁麻疹様丘疹(そうようせいじんましんようきゅうしん)通称、PUPPPを発症してしまいました。
妊娠性痒疹は全身にかゆみのあるブツブツや赤みが出てきてしまい、PUPPPはお腹を中心にじんましんのような紅斑や丘疹が出て、耐えがたい痒みに襲われました。
いずれもホルモン変化による乾燥や体質の変化が原因と言われているようですが、詳細は解明されておらず、ひたすら耐えるしかありませんでした。
なお、出産後は間もなく、すっかり痒みの症状が治まりました。
一番辛かった症状ということもあり、別の記事にもまとめています。
対処1.痒みを紛らわすアイテム
保湿クリームやローションなどを使い、少しでも気が紛れそうなものを試すのが良いと思います。妻もそれらを使い、しばらくの間痒みをしのいでいました。
ほんの気休めでしたが、一時的に痒みを抑える効果はあったようです。
対処2.医師の処方薬
妻の場合はクリームやローションの効果は一時的で、効果が持続したのが処方薬でした。
当然個人差がありクリームやローションで効果がある場合は良いのですが、そうでない場合は、早めに処方薬(飲み薬や塗り薬)に頼るのも一手だと思います。
産科の医師に相談すれば皮膚科を紹介してくれるはずです。
4.妊娠後期 慢性的な睡眠不足
妊娠後期には、お腹が大きくなり仰向けで寝ることができなくなっていました。
横向きで寝れるうちはまだ良かったようで、臨月に差し掛かるとにはほぼ座った姿勢で寝ていました。(新幹線の座席で少しリクライニングをする位。)
また頻繁にトイレに行きたくなるため、夜中に何度も目が覚めることが増えていました。
対処1.睡眠環境の整備
クッションなどでその日その時に一番楽な態勢をとるように工夫しました。
妊婦用の抱き枕や似たようなクッションでも良いと思いますので、自身に合うものを使うと良いと思います。
また、寝室の温度や湿度を調整し、リラックスできる環境を整えることも大切です。
対処2.睡眠のルーチンや夜間以外の睡眠
日中でもいつでも、睡眠がとれるチャンスがあれば、すかさず睡眠をとることで体力を回復させていました。
また寝れはしなくとも、毎晩同じ時間に寝るように心がけ、少しでも睡眠の時間を確保していました。
旦那さんやパートナーにできること
辛い症状を変わってあげることはできませんが、少しでも負担が減るようにサポートすることが大切だと思います。私が心がけていたこと、振り返って反省したことをまとめてみました。
1.つわりが辛そうなとき
つわりが出てくる妊娠初期は特に、心身の変化が顕著に見られます。
辛く当たられる時もあるかも知れませんが、寛大な気持ちで受け入れてください。
つわりに対しては、食事や匂いに敏感になるケースが多いようですので、気分が良いときに、何が大丈夫で何がダメか、寄り添って聞いてみてください。
2.疲労感と眠気が辛そうなとき
仕事で大変かと思いますが、少なくとも自分のことは自分で行い、可能であれば家事全般を担う心構えでいてください。男性には経験できない辛さに耐えています。少しでも休息できる時間を確保してあげてください。
3.妊娠性痒疹やPUPPPが出てしまったら
中期から後期はお腹も大きく、当然のように背中や足に手が届かなくなります。
クリームやローションで保湿をする際は、積極的にサポートしてください。
また婦人科健診の際に医師に相談できるように、日頃の症状など事細かく記録しておくとよいでしょう。
4.慢性的な睡眠不足で辛そうだったら
快適な睡眠をとることができるように、一緒に睡眠環境の整備を考えましょう。
夜中に頻繁にトイレに行くことも多いので、暗闇でつまづかないよう生活動線にも気遣うようにしましょう。
まとめ
妻が妊娠を通じて感じたことは、まず第一に自分の体と心を大切にすること。そして辛いときは周囲に頼り協力を得ることです。
妊娠中の症状は人さまざまですが、少なからず辛い経験をされることでしょう。
パートナーや周囲のサポートを受けながら、自身に合った対処法を見つけることが、穏やかに妊娠期間を過ごせるポイントなのかなと思います。
妊婦の方やこれから妊娠を迎える方に、少しでも参考になれば幸いです。